オゾンは観葉植物や電化製品、水槽の中の熱帯魚などに影響はありませんか?

オゾンは観葉植物や電化製品、水槽の中の熱帯魚などに影響はありませんか?

家庭用のオゾン発生器をご自宅に導入される方や、オゾン脱臭サービスを取り入れる清掃業の方などから時折このようなご質問をいただきます。

オゾン発生器には、人やペット(犬や猫、鳥などの小動物)がいる有人環境で使用する「家庭用」と、人やペットがいない無人環境で使用する「業務用」があり、それぞれ使用環境やオゾン発生量も異なるため、この質問に対する回答は家庭用と業務用に分けてご説明します。

家庭用オゾン発生器が観葉植物、電化製品、熱帯魚などに与える影響

基本的に、家庭用オゾン発生器と呼ばれるほとんどの製品は「オゾン発生量」と「適用範囲」によって、対象の室内空間のオゾン濃度が必要以上に高濃度にならないように設計されています。
そのため、「適用範囲を守って使用する」ことを前提に、以下を回答とします。

家庭用オゾン発生器が観葉植物へ及ぼす影響

耐オゾン性が低いことで知られるゴムの木

耐オゾン性が低いことで知られるゴムの木

観葉植物のなかには、たとえばゴムの木(耐オゾン性が低い)など、オゾンに弱いものがあります。
しかしながら、たとえゴムの木であったとしても、大部分の家庭用オゾン発生器は(適用範囲を守って使うことを前提として)室内空間が0.05〜0.1ppm程度になるように設計されていることを考えてもわかるとおり、家庭用オゾン発生器が観葉植物へ悪影響を与える可能性はきわめてゼロに近いでしょう。
※有人環境下で使用する常時稼動の家庭用オゾン発生器で観葉植物が枯れてしまったなどの話しは聞いたことがありません。

家庭用オゾン発生器が電化製品へ及ぼす影響

特に心配することは何もありませんのでご安心下さい。
逆に、家庭用オゾン発生器程度のオゾン発生量で電化製品に何らかの影響を与えるのは不可能です。

家庭用オゾン発生器が水槽の中の熱帯魚などへ及ぼす影響

これも特に心配することは何もありませんのでご安心下さい。
ごく微量の気体のオゾンが水槽の水の中に自然と溶け込むことは、まずありません。
仮に百歩譲って室内空間に放出された半分程度がすべて水槽に溶け込んだとしても、熱帯魚が病気になったり死んだりなど、何らかの悪影響を与えることはありませんし、そのような報告は過去に1件も例がありません。

業務用オゾン発生器が観葉植物、電化製品、熱帯魚などに与える影響

家庭用オゾン発生器と比較して、ときに100倍以上のオゾン発生量がある業務用オゾン発生器を使用する場合は、いくつか注意してほしいことがあります。

業務用オゾン発生器が観葉植物へ及ぼす影響

家庭用オゾン発生器の場合、「耐オゾン性が低いゴムの木であっても、何ら悪影響を及ぼさない」と言いましたが、業務用オゾン発生器の場合「耐オゾン性が低いゴムの木でなくても、オゾン散布中はすべての観葉植物をオゾンが届かない室外に出して下さい」です。

オゾンが観葉植物へ及ぼす影響

出典:NARO(農研機構)

上の画像は、NARO(農研機構)による「0.2ppmのオゾン濃度で8時間」オゾン環境下に植物を置いた実験です。(国立環境研における再現試験)
被害葉に、オゾンの影響だと思われる黒色斑点の障害が確認できます。

室内に散布したオゾンは、室内換気・反応物(雑菌及び臭気物質)・自己分解などの影響を受け、理論値の1/3程度で平衡状態になります。(これを「実測値」という)
そのことを踏まえると、たとえば、オゾン発生量が600mg/hrのオゾン発生器は、30㎡の室内空間を30分程度で「0.6ppm」にすることが可能です。

植物の種類によって、その影響の受け方は異なりますが、業務用オゾン発生器を使用してのオゾン散布時は、基本的にすべての観葉植物をオゾンが届かない室外に移動しましょう。

業務用オゾン発生器が電化製品へ及ぼす影響

たとえ、家庭用オゾン発生器の100倍以上のオゾンを発生する業務用(*)であったとしても、室内にあるテレビや冷蔵庫、パソコンなどの電化製品に悪影響は一切ありません。
そのため、実際に業務用オゾン発生器を使用して作業をしている人たちは、「観葉植物は室外に出すが、電化製品はすべてそのまま」で殺菌消毒作業されているのが一般的です。
*オゾン発生量10,000mg/hr以上の製品などを使用する場合などは、何らかの影響がある可能性も考えられます。

業務用オゾン発生器が水槽の中の熱帯魚などへ及ぼす影響

業務用オゾン発生器が水槽の中の熱帯魚などへ及ぼす影響
基本的には何ら問題はありませんが、念のためオゾンが届かない室外に出して下さい。

業務用オゾン発生器を使用して作業を行った際に、室内に設置された水槽の中の熱帯魚などに悪影響が確認されたなどの報告や事例は過去に1件もありません。

そもそも、気体のオゾンは簡単に水の中に溶け込みません。
仮に、チューブやエアレーションストーンなどを使い、オゾン発生器本体から直接水中にオゾンを放出(これを「バブリング式によるオゾン生成」という)したとしても、その大部分が大気中に漏れ出てしまい、放出したオゾンのほとんどが水中に溶解しません。

バブリング式によるオゾン水生成

バブリング式によるオゾン水生成

ですから、仮に室内空間のオゾン濃度が2.0ppmであったとしても、そのオゾンが水槽の中の熱帯魚に何らかの影響を与えるレベルで水に溶け込むというのは考えられません。
ただし、魚は生き物ですから、それを考えると先にお伝えしたように、念のためオゾンが届かない室外に出して作業するのが望ましいでしょう。

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