オゾン水や次亜塩素酸水を加湿器に入れて使っても効果はありますか?

オゾン水や次亜塩素酸水を加湿器に入れて使っても効果はありますか?

はい、加湿器にオゾン水や次亜塩素酸水を入れて使用しても、オゾン水や次亜塩素酸水本来の効果を得ることができますし、加湿器本来の目的(加湿すること)は果たされます。
また(その液体が本当にオゾン水や次亜塩素酸水だとすれば)安全性はきわめて高く、危険性はまったくありません。

コロナ禍において、感染リスクをできる限り抑えたいと考えている方々から、このようなご質問をいただく機会も増えました。
加湿器使用時、水道水の代わりにオゾン水や次亜塩素酸水を使用することは、噴霧することによる空間除菌効果とは別にもメリットがありますので、結論は先にお伝えしましたが、注意してほしい点などについて以下詳しく説明します。

加湿器の危険性やこれまでの事故など

まず先に、注意喚起という意味も含めて、加湿器の危険性について少し触れておきます。
どのような電化製品も、いついかなるときも絶対的に安全、というわけではありません。
それは加湿器も同じです。
基本的には、シンプルな構造ということもあり、加湿器はきわめて安全な機器であると言えます。
ただし、それは「正しい使い方」をした場合に限って有効な話であり、誤った使い方をすれば逆に危険につながることもあります。

超音波式加湿器による加湿器病にはくれぐれもご注意を

加湿器における危険性は、いわゆる「加湿器病」と呼ばれるものです。

加湿器病とは
正式には「過敏性肺臓炎」と呼ばれる。主な原因は、加湿器を不衛生な状態のまま使用したことによって、繁殖した雑菌やカビが蒸気とともに放出され、呼吸時に一緒に吸い込んでしまうこと。長期間にわたって吸い込み続けると、身体がアレルギー反応を起こし、加湿器病を発症することがある。
加湿器のタイプは主に「超音波式」「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式(加熱気化式)」の4つがありますが、この加湿器病は主に「超音波式」と呼ばれるタイプの加湿器で起こっています。
理由は、超音波式以外の3タイプは、たとえ貯水タンク内に雑菌が繁殖したとしても、その雑菌が「放出されない」ことに対し、超音波式は、貯水タンク内やその下にあるミストを発生させる霧化部(振動子)がある水槽に繁殖した菌が室内に「そのまま放出されてしまう」からです。
ただ、どのタイプの加湿器であろうと、加湿器も空気清浄機同様「メンテナンスが命」であることを忘れず、常に清潔な状態で使用することを心がけましょう。

加湿器は、高齢者福祉施設におけるレジオネラ菌の集団感染で、死亡者を出す事故も過去にありました。調査の結果、感染源は部屋の「超音波式加湿器」だったことが明らかになっています。
ちなみに、日本では規制がありませんが、アメリカでは、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が病院内の衛生管理におけるガイドラインとして「病室内での超音波式加湿器の使用禁止」を勧告しています。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムを誤れば最悪死亡事故になり得る

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムを誤れば最悪死亡事故になり得る

© courrier.jp

隣国である韓国において、加湿器に使用する殺菌剤として販売された商品を使用したことにより、多くの死傷者が出ました。
この事件は加湿器殺菌剤事件、通称「家の中のセウォル号事件」と呼ばれ、2016年末までに政府機関に寄せられた被害者数は死者1006人、負傷者4306人となる大惨事となりました。
加湿器は、機器内部のタンクに液体(主に水道水)を入れ、その液体が室内空間に噴霧されることによって室内空間の湿度を上げる機器です。
ですから、そのタンクの液体に人やペットにとって有害なものを入れて使えば、その有害成分が液体と一緒に室内空間に噴霧され、それを人やペットなどの小動物が吸い込んでしまうので、非常に危険な行為であることは言うまでもありません。

そのため、加湿器に次亜塩素酸水を使用する際は、誤って「次亜塩素酸ナトリウム」を使うことがないように絶対に注意して下さい。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いについて、詳しくは「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いを教えてください」をご覧下さい。

注意
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムはまったくの別物です。絶対に混同せず、その違いを理解しておきましょう。それが不安な方は次亜塩素酸水ではなく、より安全性が高いオゾン水の使用をおすすめします。

加湿器にオゾン水や次亜塩素酸水を使用するメリットその①〜空間除菌

加湿器にオゾン水や次亜塩素酸水を使用するメリットその①〜空間除菌
オゾン水や次亜塩素酸水の特徴として「安全性が高く、殺菌消毒効果がある」ことが挙げられます。
そのため、加湿器に使用する水道水をオゾン水や次亜塩素酸水にすることで、室内空間が除菌されます。
ここで「除菌」という言葉をあえて使用したのは、本来は「殺菌消毒」と呼べるほどの効果があるオゾン水や次亜塩素酸水ですが「噴霧」することによって濃度が低下し、わずかながらも効果が落ちることが分かっています。そのため「殺菌消毒」よりその程度が控えめな「除菌」という言葉を使っています。その代わり、室内にいる人やペットには一切の害がなく、これまで事故などの報告は1件もありませんので、ご安心下さい。

菌やウイルスに対し、より効果的な液体を使用すれば「室内を殺菌消毒」することも可能ですが、そうなれば、人やペットが室内にいるときは(人やペットにも作用してしまうため)逆に危険で使用できません。
つまり、効果を高めるなら、無人環境(ペット含む)で利用する必要があり、効果の程度を引き下げるからこそ、人やペットがいる環境下でも絶対的に安全だということはご理解下さい。

加湿器にオゾン水や次亜塩素酸水を使用するメリットその②〜タンク内が殺菌消毒される

加湿器にオゾン水や次亜塩素酸水を使用するメリットその②〜タンク内が殺菌消毒される
先ほど、超音波式加湿器についての注意点を説明した際に少し書きましたが、超音波式に限らず、加湿器のタンク内は雑菌が増殖しやすい条件が揃っています。
超音波式以外のタイプでは、その雑菌がそのまま室内空間に噴霧・散布されることはありませんが、タンク内に雑菌が増殖していることは間違いありません。
そのため、定期的に内部を掃除するなどして常に清潔な状態で使われることが理想ですが、実際には「分かってはいるが、そこまでこまめに掃除はできない」というのが現実ではないでしょうか。
そんなとき、1週間に1回程度でもいいので、水道水をオゾン水や次亜塩素酸水にして加湿器を利用することをおすすめします。
そうすることで、タンクを含める機器内部の菌を殺す(殺菌)ことができます。
先ほど、1週間に1回程度と言いましたが、たとえ1ヶ月に1回であったとしても、タンク内のレジオネラ菌などは死滅し、加湿器のタンクを含める機器内部が、とても清潔な状態になります。
また悪臭の原因は菌の増殖が原因ですから、それらの原因菌を殺菌することで悪臭もしなくなります。

加湿器にオゾン水や次亜塩素酸水を入れて使う際の注意点

オゾン水や次亜塩素酸水を水道水代わりに使って、それらの効果が持続するのは、半日〜1日程度であると考えて下さい。
その理由をオゾン水と次亜塩素酸水にわけてそれぞれ説明します。
また、オゾン水であれ次亜塩素酸水であれ、加湿器はなるべく高い場所に設置すると効果的です。
理由は「水蒸気は重いので、床に置くと空間除菌の効果が加湿器周辺に集中してしまう」からです。

有効濃度以下になったときの取扱い
オゾン水も次亜塩素酸水も時間とともに濃度は低下し、いずれ「ただの水」に戻るだけであり、危険物になることはない。そのため、そのまま普通の水として使うことが可能。有効濃度以下になったからといって、タンクの中の液体を水道水に入れ替える必要はない。

オゾン水のオゾン濃度は21分毎に半減する(理論値)

オゾン水は、21分毎にその濃度が半減します。
オゾンは残留性がなく、安全性が高いため、厚生労働省が指定する食品添加物にも認められています。
ただ、残留性がないということは、逆を言えば「持続性がない」ことを意味します。
つまり、オゾン水のオゾン濃度を長期間にわたって維持することはできません。
5ppmのオゾン水は、21分後に2.5ppm、そのまた21分後には1.25ppmになります。(理論値)

実際にその濃度を測定してみると、水質などにもよりますが、40分後くらいにオゾン濃度が半減しているケースが多いです。(理論値に対してこれを実測値と言う)
実測値ベースで考えても、5ppmのオゾン水は40分後に2.5ppm、80分後に1.25ppm程度のオゾン濃度に低下します。
0.3ppm程度でも一定の効果があることを考慮すれば、加湿器のタンクに入れたオゾン水が室内空間に噴霧され、その有効性を持続する時間は(もともとのオゾン濃度が5ppmだったとして)おおよそ150〜200分程度と推測されます。

(参考)
オゾン水は鮮度が命

次亜塩素酸水はとても繊細

次亜塩素酸水には、次の特徴があります。

  • 空気に触れると除菌効果が薄まる
  • 紫外線に弱い
  • 20度以下での保存が必要
  • 輸送時の衝撃で分解されて除菌効果が薄まる

次亜塩素酸水は、オゾン水以上に繊細な液体です。
濃度やタンク内の菌の数などによって多少変わりますが、その効果が期待できる時間は概ね半日程度と考えておくのがいいでしょう。
また、次亜塩素酸水は高温に弱いため、加熱式の加湿器には使えません。
先に紹介したオゾン水も決して高温に強いわけではありませんが、それでも40℃程度までは問題ありません。
一方、次亜塩素酸水は25℃を超えると急激に濃度が低下し、ただの水に近づきます。(次亜塩素酸水はパッキングされている状態でも20℃以下で保存する必要があります)

それなりに手間だが、効果があり、なおかつ安全性が高い

オゾン水や次亜塩素酸水を加湿器に使う場合、正直多少の手間はかかります。(といっても、水道水をオゾン水や次亜塩素酸水に代えるだけですが)
しかし、その手間を差し引いても、メリットの方が圧倒的に大きいため、加湿器にオゾン水や次亜塩素酸水を使用している人はかなり増えてきています。

本記事にある注意点などをよく確認していただき、是非あなたも加湿器に水道水ではなく、オゾン水や次亜塩素酸水を使用し、タンクを含める加湿器内部と室内空間を除菌してみて下さい。
歯科医院などでも利用されているオゾンバスターというオゾン水生成器であれば、誰でも簡単に高濃度のオゾン水がすぐに生成できますし、本体サイズも直径わずか8cmなので、保管場所に困ることもありません。

最後に重ね重ね申し上げますが、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」はまったくの別物です。
誤って、次亜塩素酸ナトリウムを加湿器に入れて使ったりしたら、とんでもない事故になりますので、加湿器に次亜塩素酸水を使用する際は、その点だけはくれぐれもご注意下さい。

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