オゾンに副作用はありますか?

オゾンに副作用はありますか?

ご質問の意図を確認させていただいたところ、質問者様は「血液クレンジング(血液オゾン療法)」についての「副作用」を知りたいということでした。
※このQ&Aは質問者様に了承を得たうえで公開しています。

副作用とは
副作用とは、医薬品あるいは医療的処置の、副次的あるいは望ましくない作用のこと。

血液クレンジング(血液オゾン療法)をした際の副作用は「不明」です。

気体のオゾンであれ、液体のオゾン水であれ、かなり広い範囲において、オゾンが菌を殺菌したり、ウイルスを不活化することは紛れもない事実です。
そのため、宿泊施設業、清掃業、飲食店業、医療施設、研究所などにおいてオゾンは幅広く利用されています。

しかしながら、オゾンを利用した医療という点においては、人体にとって良い効果をもたらすことを裏付ける強いエビデンスは1つもありません(※)。
※オゾンを治療に用いた事例自体は存在しますが、細菌だけでなく人体も傷つける可能性が高いとして、他の消毒法や抗生剤を用いる方が良いと結論付けられています。
THE LANCET「THE SURGICAL USES OF OZONE.

えっ、でも、医療施設でもオゾンが使われているのだから問題ないのでは?
それはあくまでも、病室や待合室、診察室などの空間除菌の話しであり、オゾンを利用した治療とはまったく別の話しです。

なるほどオゾン運営事務局

そもそもオゾンを利用した血液クレンジングはトンデモ医療

血液クレンジングを行うあるクリニックでは、次のような説明がされています。

ドロドロの血液を体外に取り出し、オゾンで洗浄することでサラサラの血液になります。
医療用のオゾンガスを使い血液に少量の酸化ストレスを与えることで、身体が本来持つ抗酸化力を高め、「老化防止(エイジングケア)」や「健康改善」に効果が期待できる酸化療法です。

また、当該クリニックによると、血液クレンジングには次のような効果があると主張されています。

  • 体の隅々まで酸素が行き渡るようになる
  • 体の隅々まで血行が良くなる
  • サラサラな血液になる
  • 抗酸化力が高まる
  • 免疫力が高まる
  • 細胞がより元気になり、たくさんエネルギーを作るようになる

これらについて、一切何の根拠もありません。
大事なことなので、繰り返しますが、これらの効果を裏付ける強いエビデンスは世界中どこを探しても、1つもありません。

血液クレンジングを行う某クリニックによると、「血液クレンジングは画期的な治療法」なんだそうです。
それほど、画期的な治療法であれば、臨床試験でその効果が証明されて然るべきですが、それについては「臨床試験には莫大な費用がかかるから無理」とのこと。。

オゾンを直接用いた治療法は、日本の保険診療においてもアメリカのFDAにおいても承認されたものはありません。
むしろアメリカでは、2016年よりオゾンの医療用の使用はFDA(アメリカ食品医薬品局)によって禁止されています。

えっ、でも、血液クレンジングでは、採取した黒い血液が瓶の中で鮮やかな色に変化するから、自分の血液がキレイになっているのでは?
それは、赤血球内にあるヘモグロビンに酸素が結合したことによって色調が変化するものであり、常に私たちの肺で起こっていることです。これ自体に特別な意味や効果は何もありません。

なるほどオゾン運営事務局

調べてみると、血液クレンジングに興味を持つのは、美への追求心が強い女性に多いようです。
そして、もう一つ共通点がありました。
それは「標準治療を受けなければ命が危うくなる病気を前にしても、標準治療を回避して代替医療に走ってしまう人たち」です。

結論〜血液クレンジング(血液オゾン療法)によるオゾンの副作用はあるのか?

先に、述べたとおり、血液クレンジング(血液オゾン療法)を行った際の副作用は「不明」です。
不明というのは「副作用があるかもしれない」ということです。
そもそも、強いエビデンスが世界中を探してもただの1つもなく、また、臨床試験も行われていない医療行為が血液クレンジングなるもので、それはつまりこの時点で「トンデモ医療」であることは明白です。
公衆衛生にオゾンが多大な貢献をしていることは、私たちにとっても大変嬉しいことではあります。
コロナ禍において、その認知度は爆発的に高まっていますが、オゾンをよく知る者として「オゾンの実力や評価はまだまだこんなものではない」とも思っています。
しかし、だからといって、オゾンがトンデモ医療に利用されることは悲しみを通り越して怒りすら覚えます。
質問者様は、副作用を心配する前に、その「トンデモ」な医療行為自体にもっと注意を払うべきでしょう。

ちなみに、医療行為としてではなく、純粋にオゾンの危険性や安全性を知りたい方はこちらをご覧下さい。
オゾンをフェアに評価すると「危険」だが「超安全」となる

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